メイン大学が世界最大のポリマー3Dプリンターを開発・公開

米メイン大学が、世界最大のポリマー3Dプリンターを開発・公開した。現地時間2024年4月23日に公開されたポリマー3Dプリンター「ファクトリー・オブ・ザ・フューチャー1.0(Factory of the Future1.0)と名付けられた3Dプリンターは、96 X 32 X 18フィート(29.2 x 9.75 X 5.48 メートル )の造形サイズを持つ世界最大のポリマー3Dプリンター。造形スピードは最大1時間あたり500ポンド(約226.8キログラム)となっている。同ポリマー3Dプリンターは、直ちにギネスブック世界一に認定された。

メイン大学では、ファクトリー・オブ・ザ・フューチャー1.0を主に防衛産業、建設業、エネルギー関連産業、海洋産業などの産業セクターで利用されることを想定している。

メイン大学のジョアン・フェリーニ・マンディ学長は、「ファクトリー・オブ・ザ・フューチャー1.0は、メイン大学の研究開発能力を大幅に向上させるだけでなく、複合素材開発のリーダーとしての我々の地位を確たるものにしてくれます。本日、教職員、学生、そして企業パートナーのすべてが、これから始まる様々コラボレーションの始まりの生きた証人となるでしょう」とコメントしている。

メイン大学は、1865年に設立された米国メイン州オロノにある州立大学。メイン州という土地柄、化学や環境、野生生物学などの研究が盛んである。特に地元の紙パルプ産業界とは緊密に連携し、協力を強化している。