3Dメタルフォージがシンガポールとアメリカでの操業を停止

オーストラリアのメタル3Dプリンティングサービスビューローの3Dメタルフォージが、シンガポールとアメリカでの操業を停止した。3Dメタフルォージは、昨年2022年8月から買掛金の支払い遅延などを起こしていたが、今回の操業停止により事実上経営破綻したと見られる。

3Dメタルフォージは2012年設立、オーストラリア・パースを拠点に、パース、テキサス州ヒューストン、シンガポールの三か所でメタル3Dプリンティングサービスを提供していた。2021年7月にシンガポールの大手運輸会社PSAから大口の受注をするなど、業績は好調と見られていた。

昨年2022年8月から支払い遅延を起こしたのを皮切りに、翌9月には人員削減を柱とするリストラ計画を発表、80万ドル(約1億400万円)のデット・エクイティ・スワップ(債務の株式への転換)を行うなどしていた。しかし、業績の改善には至らず、シンガポールの裁判所に経営破綻を申し立て、12月に全従業員との雇用契約を破棄していた。

3Dメタルフォージは、現在、すべての取引先と業務の他社への引継ぎなどについて調整をしているという。本記事執筆時点では、3Dメタルフォージの業務引継ぎについての情報は入手できていない。