コダックが小型デスクトップ3Dプリンターを来年春にリリースへ http://www.fabbaloo.com/blog/2017/11/1/kodak-to-enter-3d-printing-market

コダックが小型デスクトップ3Dプリンターを来年春にリリースする。3Dプリンターのリリース前に、3Dプリンター用フィラメントが来月から先行販売される。3Dプリンターもプレオーダーを受け付けており、プレオーダーには35%の割引が適用されるという。

コダックのブランドライセンシング担当副社長のジョエル・サティン氏は、自社の3Dプリンターについて、「プロフェッショナル3Dプリンティングの世界の新しいスタンダードとなるだろう。プロフェッショナル3Dプリンティングの世界は急速に進化と成長を続けており、コダックがかねてより注目している分野だ」とコメントしている。

コダックの3Dプリンターは主に「建設デザイン事務所、クリエイティブ・ワークスペース、学校」をターゲットにしている。高い造形品質が売りで、 200 x 200 x 250mmの造形サイズで、密閉型のフィルトレーションシステムを搭載している。

エクストルーダーはフィラメント切れセンサーを搭載しており、フィラメント残量を感知する。また、プリンティングをモニタリングするための監視カメラも内蔵している。

フィラメントはコダック純正のものの試用が推奨されているが、オープンフィラメントポリシーを採用しており、どこのメーカーのフィラメントでも利用出来るとしている。

コダックは1880年設立のアメリカの老舗カメラ・カメラ用フィルムメーカーだったが、アナログカメラの衰退により経営が悪化し、2012年に 連邦倒産法第11章の適用をニューヨークの裁判所に申請し、経営破綻した。現在は3Dプリンターなどのコンスーマー用家電の開発などを行い、経営再建を図っている。