Azureの3Dプリント住宅の受注残が1600万ドルを突破

米カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置く建設スタートアップ企業のAzure(アジュール)が、自社の3Dプリント住宅の受注残が1600万ドル(約23億2000万円)を突破したと発表した。受注案件の中にはカリフォルニア州の大手ホームビルダーのリ・インハビットからの大口受注も含まれているという。

リ・インハビットの共同創業者のキム・ドヴォラク氏は、「我々は、迅速でスケーラブルに住宅を建設できるホームビルダーを探し続けてきました。特にカリフォルニア州では、住宅建設にかかる時間をいかに削減出来るかが鍵となります。Azureの住宅建設におけるアプローチは斬新で、業界の課題に対するソルーションを提示しています。リサイクル素材を使って3Dプリンターで住宅を作るというアプローチは画期的なゲームチェンジャーです」とコメントしている。

Azureは、飲料用プラスチックボトルやフードパッケージをリサイクルした防水ポリマー素材を使い、建設3Dプリンターでプレハブ住宅を建設している。Azureによると、建設3Dプリンターを使うことで工期を最大70%、建設コストを最大30%削減できるとしている。Azureは、これまでに「バックヤード・スタジオ」という小型のプレハブ住宅の販売を開始している。

Azureのロス・マグワイアCEOは、「Azureの3Dプリント住宅はサステナブルで美しく、そして効率的に建設されています。リ・インハビットが我々をパートナーに選んだことがそれらを証明しています」とコメントしている。