ハネウェルが3Dプリントエンジン部品のFAA認証を取得

アメリカの航空宇宙企業のハネウェルが、3Dプリントエンジン部品のFAA(米国連邦航空局)認証を取得した。同社が製造するATF3-6ターボファンエンジン用ベアリングハウジングと呼ばれる部品で、ダッソー社のファルコン20G海洋パトロール機に搭載される。

ATF3-6ターボファンエンジンは1960年代に設計され、今日まで連続して使用されているベストセラーエンジン。ベアリングハウジングは消耗部品だが最近は製造点数が減少し、製造コストの高さが問題になっていた。3Dプリンターでベアリングハウジングを製造することで、製造コストを一定の水準まで引き下げることが可能になった。

ハネウェル・エアロスペースの製造エンジニアリング担当副社長のジョン・ホブグッド氏は、「(FAA認証を取得したことは)ハネウェルにとっての一大マイルストーンです。我々のアディティブ・マニュファクチャリング技術のレベルを明らかにし、今後より多くの部品を3Dプリンターで製造することにつながるからです。アディティブ・マニュファクチャリング業界全体にとっての勝利でもあり、航空機用部品に求められる高い信頼性を確保できたことを証明したのです」とコメントしている。

ハネウェルは、米ニュージャージー州モリスタウンに拠点を置く航空宇宙企業。NASA、米国防総省などへ電子盛業システムや航空自動化機器などを納入しているアメリカの有力企業の一社。フォーチュン100企業でもあり、現時点で13慢人の従業員を抱える大企業である。