XYZプリンティングが3Dプリンター事業から撤退

台湾の3DプリンターメーカーのXYZプリンティングが、3Dプリンター事業から撤退する。現在販売しているすべての3Dプリンターとフィラメントなどの関連製品の販売を、今年2023年9月15日までに停止する。消耗部品の供給と修理などのカスタマーサポートは、今後三年から五年を目途に継続するよう務めるとしている。

XYZプリンティングは、これまでにSLS3Dプリンター製造販売事業をアメリカの3DプリンターメーカーのNexa3Dへ譲渡すると発表していた。XYZプリンティングのSLS3Dプリンター「MfgPro230xS」シリーズと「MfgPro236xS」シリーズは、新たにNexa3Dのブランドで販売される。

XYZプリンティングは2013年11月に日本市場に参入、主に価格10万円以下のデスクトップ3Dプリンターの「ダヴィンチ」シリーズを販売していた。「ダヴィンチ」シリーズは低価格で高品質造形が可能な3Dプリンターとして評価され、日本国内で販売を拡大していた。

XYZプリンティングはまた、アメリカでもAmazonやオフィス用品販売店のステープルズなどを通じて3Dプリンターを販売し、3Dプリンターメーカーとしてのプレゼンスを拡大していた。