サンドビックがビームITの出資持ち分を増加

スウェーデンの工作機械メーカーのサンドビックが、イタリア最大の3Dプリンティング・サービスビューローのビームITの出資持ち分を増加させている。サンドビックのメタル3DプリンターをビームITに導入するとともに、3Dプリンティング・サービスビューローのビジネスを本格化する戦略が背景にあるものと見られる。

サンドビックの具体的な持ち株比率や出資価格などの情報は明らかにされていない。関係者によると、サンドビックはビームITの経営権を行使できる程度の出資持ち分を確保したと見られる。

ビームITは1997年設立の、フォルノボ・ディ・ターロに拠点を置くサービスビューロー。20年以上のアディティブ・マニュファクチャリングの経験を持つ。20台のパウダーベッド・フュージョン3Dプリンターを導入し、38名の従業員とともに事業を展開している。

サンドビックは1862年設立の、スウェーデンのサンドビケンに拠点を置く工作機械メーカー。超硬切削工具、鉱山作業用輸送機器、ステンレス鋼帯などを製造し、130カ国以上の国で、44000人以上の従業員を抱えている。サンドビックは2013年からパウダーベッド・フュージョン3Dプリンター、バインダージェット3Dプリンターなどの工業用ハイエンド3Dプリンターなどに投資し、アディティブ・マニュファクチャリングの事業に進出している。