アイオワ州初の3Dプリント住宅が解体

アイオワ州初の3Dプリント住宅が解体されて話題になっている。解体された3Dプリント住宅は、マスカティン首都圏コミュニティ財団、マスカティン・コミュニティカレッジ、建設3Dプリンティング企業のAlquist 3Dの共同プロジェクトとして建設されたもので、延床面積1300平方フィート(約120.77平方メートル)の3ベッドルーム付き平屋建住宅だった。

同プロジェクトは当初、地元政府から180万ドル(約2億7000万円)の予算を得て、市内に10棟の3Dプリント住宅を建設する予定だった。同プロジェクトでは、完全に建設が完了したのは最初の住宅のみとなった。

プロジェクトの一時中断および3Dプリント住宅の解体の詳細な理由については明らかにされていないが、建設用資材として使われるコンクリートフォーミュラが、研究フェーズの段階で得られた程度の強度を確保できなかったからと推察されている。それゆえ、建設した最初の3Dプリント住宅に強度強化のための補修を施すよりも、一度解体して最初から作り直した方が合理的だとする判断がなされた可能性が高い。

アメリカでは現在、各地で建設3Dプリンターの導入が進んでいる。特にカリフォルニア州とテキサス州で導入が進み、各種の大型建設3Dプリンティングプロジェクトが進行している。