ポルトガルとノルウェーの研究チームが6軸のメタル3Dプリンターを開発 http://www.3ders.org/articles/20181228-6-axis-metal-3d-printer-developed-by-portuguese-and-norwegian-collaboration.html

ポルトガルとノルウェーの研究チームが6軸のメタル3Dプリンターを開発したとして話題になっている。

開発したのはポルトガルのコインブラ科学技術大学と、ノルウェー科学技術大学の技術パートナーのSINTEF社の共同研究チーム。研究チームを率いたコインブラ科学技術大学のノルベルト・ピレス教授は、同メタル3Dプリンターはあらゆる角度からの造形が可能で、特に航空宇宙やエネルギーのセクターで、大型造形物の製造などに使えるとしている。

同プリンターは、ピレス教授らが「同時シミュレーション」と呼ぶ技術をベースにしているという。同時シミュレーションについてピレス教授は、「同時シミュレーションは複数の変数とパラメーターを、例えばプリント温度や素材のフェーズチェンジなどを、モニタリングしながら異常を検知して修正します。修正しながらプリントするので、高いプリント精度が確保できます」と説明している。

同プリンターは現在トライアルフェーズにあり、最終的に市場にリリースされた際の価格は200万ユーロ(約2億5千万円)程度になるという。なお、同プリンターに対しては現時点でインドの製鉄大手のタタ製鉄が導入に関心を示しているという。