ハブズが「2021年度版サプライチェーン・レジリエンスレポート」を発表

産業用3Dプリンティングサービスビューローのハブズが、「2021年度版サプライチェーン・レジリエンスレポート」を発表した。ハブズを利用する437社の産業ユーザーと、36,000件のデータベースを基に集計された。

それによると、2021年度に発生したグローバルサプライチェーン停滞の最大の原因は資源不足で、新型コロナウィルスのパンデミックを上回った。また、調査対象となった企業の75%が、グローバルサプライチェーン停滞により業務への影響を受けたと回答した。そして56%が、グローバルサプライチェーン停滞の頻度と程度が2020年よりも悪化したと回答した。

また、98%の企業がグローバルサプライチェーン停滞に対する対策を講じる必要があると答えたものの、63%の企業しか実際に対応していないと回答した。

グローバルサプライチェーン停滞に対する有効な対策として、57%の企業がサプライチェーンの多様化がサプライチェーン・レジリエンスの確保にもっとも効果的であると回答した。

ハブズは2013年設立。設立当初は一般の3Dプリンター所有者をインターネットでネットワークし、3Dプリント希望者とオンラインでマッチングする仕組を提供していた。同社はこれまでに個人の3Dプリンター所有者をネットワークから排除し、法人パートナーとパートナーシップを構築するビジネスモデルへ転換している。同社は今年2021年1月にアメリカの産業用サービスビューロー大手のプロトラブズに買収された。