バイデン大統領が「ゴースト銃」の禁止を含む銃規制を強化

アメリカのバイデン大統領が、「ゴースト銃」の禁止を含む銃規制を強化する大統領令に署名した。現地の報道によると、バイデン大統領は米法務省に対し、オンラインで3Dモデルを入手して3Dプリンターなどで製造する「ゴースト銃」の規制強化を指示した。

ゴースト銃は、通常の銃火器のようにシリアルナンバーなどがなく、バックグラウンドチェックや保有者の情報管理などが困難であるとされる。また、ゴースト銃の多くはポリマー系素材で製造されるため、通常の銃火器のように金属探知機での探知が難しいとされる。

バイデン大統領は、「この国においては銃犯罪が蔓延しており、国際的な恥になっている」とし、超党派での銃規制強化の必要性を訴えた。

バイデン大統領の演説の当日、サウスカロライナ州ロックビルで二人の子供を含む五人が銃で殺害される事件が発生している。

アメリカでは、2019年の一年間に14,400件の銃犯罪が発生し、38,300人が亡くなっている。人口100人あたりの流通している銃火器の数は120.5丁で、世界最大となっている。なお、公式な統計にゴースト銃は含まれていない。