ウルチメーカーが20台の3Dプリンターをアメリカの公立高校へ寄付

オランダの3Dプリンターメーカーのウルチメーカーが、20台の自社3Dプリンターをアメリカの公立高校へ寄付する。アメリカの大手業界団体のアメリカ・メイクスと共同で行うもので、特に女子学生を対象にしたSTEM(科学、技術、エンジニアリング、数学)教育プログラムに使われる。ウルチメーカーは、教育プログラムの提供により女子学生のエンジニアリングへの関心を喚起したいとしている。

アメリカ・メイクスの教育・ワークフォース担当ディレクターのジョッシュ・クレイマー氏は、「ウルチメーカーが3Dプリンターを寄付してくださったことに感謝しています。3Dプリンターは、技術フィールドとエンジニアリングの領域へ女子学生を誘引するための強力なリソースです。これらの領域への女子学生の関与を増やすことはアディティブ・マニュファクチャリング業界全体にとってのベネフィットになるだけでなく、アメリカの工業界全体にとっての大きなベネフィットになります」とコメントしている。

調査会社アレキサンダー・ダニエルズ・グローバルが2019年に行った調査によると、アメリカのアディティブ・マニュファクチャリング業界のエンジニアリング関連の労働者のうち、女性が占める割合はわずか15%程度にとどまっているという。3Dプリンター関連のエンジニア人材が特に不足する中、アディティブ・マニュファクチャリング業界における女性のさらなる活用を促す声が高まっている。