ナノ・ディメンションがストラタシスの株式売却の可能性に言及

アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスに対するテンダーオファーを仕掛けているイスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、テンダーオファーが不成立となった場合に保有するストラタシスの株式全株を市場で売却する可能性があると発表した。なお、ストラタシスの株はNASDAQで取り引きされている。

ナノ・ディメンションは、ストラタシスの発行済み株式の14.1%を保有する大口株主だが、仮にナノ・ディメンションが保有するストラタシスの株式全株を売却した場合、ストラタシスの株式の株価を下落させる可能性が高く、現在別に進行しているスリーディーシステムズのストラタシスの買収計画に大きな影響を与える可能性がある。

ナノ・ディメンションはストラタシスの株主に対し、ストラタシスの株式1株を現金25ドルで買取るテンダーオファーを行っている。テンダーオファーの期限は、アメリカ東部時間の2023年7月31日午後5時までとなっている。

ストラタシスの取締役会はこれまでに、ナノ・ディメンションによるテンダーオファーを「ストラタシスの株主をミスリードし、脅迫し、ストラタシスの企業価値を甚だしく低評価している」と酷評している。