レッドワイヤーがSPACを通じてニューヨーク証券取引所に上場

アメリカの宇宙系スタートアップ企業のレッドワイヤーが、SPAC(特別買収目的会社)のジェネシス・パーク・アクイジション・コーポレーションを通じてニューヨーク証券取引所に上場する。発表によると、ジェネシス・パーク・アクイジション・コーポレーションは2021年度第二四半期末までにレッドワイヤーを買収し、両社は合併する。合併後の社名はレッドワイヤーとなる。

レッドワイヤーは、宇宙産業に特化したプライベート・エクイティ・ファームのAEインダストリアル・パートナーズが昨年2020年6月設立した新興企業。レッドワイヤーは、これまでに人工衛星・宇宙船メーカーのアドコール・スペース、宇宙システムエンジニアリング企業のディープ・スペース、NASA傘下の宇宙3Dプリンターメーカーのメイド・イン・スペースをそれぞれ買収し、傘下に収めている。

レッドワイヤーのピーター・キャニート会長兼CEOは、「宇宙空間での我々の活動は、地球上の生活に様々なメリットをもたらしています。レッドワイヤーはそうした活動を行うテクノロジーパートナーであり、宇宙インフラストラクチャーの建設者であります。この度の株式上場で得た資本を、宇宙産業における各種の成長分野へ投資してまいります」とコメントしている。

アメリカでは、各種の3Dプリンティング関連企業のSPACを通じた株式市場への上場が相次いでいる。昨年12月に3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが上場したのを皮切りに、3プリンターメーカーのマークフォージド、VELO3DなどがSPACを通じて株式市場へ上場している。