ジャガーボット3Dが大型ペレット3Dプリンターをリリース

米オハイオ州ヤングスタウンに拠点を置くスタートアップ3Dプリンターメーカーのジャガーボット3Dが、大型ペレット3Dプリンターをリリースした。一般的なFDM3DプリンターはABSやPLAなどのポリマー系フィラメントを素材として使うが、ジャガーボット3Dのトレーズマン・ペレットプリンターは、ポリマーペレットを直接溶融して積層造形する。造形サイズは最大915 mm x 1,220 mm x 1,220 mmで、一般的なポリマー系素材に加え、ASAやナイロンなどの素材が利用できる。

トレーズマン・ペレットプリンターのリリースについてジャガーボット3Dの創業者兼CEOのダニエル・ファーンバック氏は、「ペレットはフィラメントよりもスピードが速く、フィラメントよりも多くの種類のサーモプラスチックが利用可能です。特に石油やガスなどのエネルギー産業セクターでの利用を想定しています。ペレットが一般的に使われている産業セクターの多くのシーンでニーズが存在しているでしょう」とコメントしている。

造形サイズ1立方メートルクラスの大型3Dプリンターの多くは、フィラメントではなくペレットを直接溶融する仕組を採用している。ドイツの3Dプリンターメーカーのビッグレップも、ペレットを溶融するタイプの3Dプリンターをリリースしている。ペレットはフィラメントよりもコストが安く、利用できるプラスチックの種類が豊富という利点がある。

ジャガーボット3Dは2014年設立。ヤングスタウン大学出身のダニエル・ファーンバック氏とザッカリー・ディヴェンツェンコ氏の二人が共同で設立した。