バージニア州在住の男が3Dプリント・ライフルパーツの製造販売で逮捕

バージニア州在住の男が3Dプリント・ライフルパーツの製造販売で逮捕された。逮捕したFBIによると、バージニア州在住のティモシー・ワトソンは、3DプリンターでAR-15セミオートマチックライフル用のドロップイン・オートシアーと呼ばれるパーツを製造し、約600個をインターネットを通じて販売していたという。ドロップイン・オートシアーは、AR15セミオートマチックライフルに装着してフルオートマチックライフルにするためのパーツ。アメリカではフルオートマチック銃の所有と使用は法律で禁じられている。

ドロップイン・オートシアーの販売先には極右団体のブーガールー・グループも含まれていたという。ブーガールー・グループは、ジョージ・フロイド氏殺害事件により発生した各地のデモに対し暴力的行為をもって対抗したことで知られる過激派集団。逮捕されたメンバーの一人は、ワトソンがフェイスブックグループに掲載している広告を見てドロップイン・オートシアーの存在を知り、購入したという。なお、ワトソンはドロップイン・オートシアーをコートハンガーとして販売していた。

アメリカにおける銃火器の使用動向をモニタリングしているアーマメント・リサーチ・サービスによると、近年のアメリカでは3Dプリンターで銃などの製造を行うケースが増えるとともに、一般的な銃火器を改造するためのパーツを3Dプリンターで製造するケースが増えているという。