ストラタシスの取締役会が株主にナノ・ディメンションのテンダーオファーを拒否するよう提言

ストラタシスの取締役会が、株主にナノ・ディメンションのテンダーオファーを拒否するよう提言した。ナノ・ディメンションはストラタシスの株主に対し、ストラタシスの株式1株を18.00ドルで買取るテンダーオファーを行っている。ストラタシスの取締役会は、ナノ・ディメンションによるテンダーオファーはストラタシスの業界リーダーとしてのポジションを過小評価するものであり、今後のさらなる成長機会を奪うものであるとしている。

ストラタシスの取締役会による株主への提言は、何らかの法的拘束力を伴うものではないが、ストラタシスの取締役会にはストラタシスの創業者でFDM方式の3Dプリンターの発明者であるスコット・クランプ氏も含まれており、株主に対する一定の影響力があるものと考えられる。

ストラタシスの株主に対しては、アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズもストラタシスの株式1株を現金7.50ドルとスリーディーシステムズの新株1.2507株で買取る提案をしている。

本記事執筆時点(アメリカ現地時間2023年6月23日)、NASDAQで取引されているストラタシスの株は、16.33ドルで取引を終えている。