アメリカで世界最大の3Dプリント住宅の販売が開始

アメリカで世界最大の3Dプリント住宅の販売が開始され、現地で話題になっている。ニューヨーク州リバーヘッドで売りに出された3Dプリント住宅は1,407平方フィート(約130.7平方メートル)の3ベッドルーム平屋建て住宅で、価格は29万9999ドル(約3150万円)。近隣の類似物件よりも50%程度安いという。

3Dプリント住宅を建設した建設会社のSQ4Dによると、建設に要した時間は8時間で、三人の作業員が作業を担当したという。アメリカの平均的な住宅建設のコストのうち、人件費が41%程度占めているとされ、建設3Dプリンターを活用することで人件費を大きく削減できたとしている。

3Dプリント住宅の販売を仲介しているスティーブン・キング氏は、「リバーヘッド地区において、この大きさの住宅は通常5万4千ドル(約5670万円)が平均的な価格です。新築住宅で29万ドルというのは驚異的な価格です。住宅価格の高騰に苦しむニューヨークの住人にとって吉報になるでしょう」とコメントしている。

人口が増加しているアメリカの各都市では、住宅価格の高騰が社会問題になっている。SQ4Dでは、住宅問題が特に深刻なカリフォルニア州やニューヨーク州で、3Dプリント住宅の建設プロジェクトをさらに進めるとしている。