3Dハブズがサプライチェーン・レジリエンス・レポート2020を公開

世界中の3Dプリンターをネットワークしているオランダの3Dプリンティング・サービスビューローの3Dハブズが、サプライチェーン・レジリエンス・レポート2020を公開した。同社の1281社のユーザーを対象にした調査結果をまとめたもので、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が3Dプリンティングの領域に与えた影響の深刻さが浮き彫りになった。

調査結果によると、調査対象となった企業の96%が新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により自社の事業が影響を受けていると答えている。また、59%が、自社のサプライチェーンの地理的分散が自社のレジリエンス確保のためにもっとも重要であると答えている。さらに、52%が自社のレジリエンス確保に向けて具体的な行動を開始すると答えている。

3Dハブズの共同創業者でCEOのブラム・デ・ツウォート氏は、「新型コロナウィルスのパンデミックは、現行のサプライチェーンの脆弱さを浮き彫りにし、産業界と世界中の国々を窮地に陥れました。新型コロナウィルスのリスクに対応するための完全な対策法はありませんが、非中央集権型マニュファクチャリング・エコシステムへのアクセスを確保することで、未知の状況に適切に対応することが可能になるでしょう」とコメントしている。

3Dハブズはオランダの起業家ブラム・デ・ツウォート、ブライアン・ギャレットの二人が2013年4月に設立した。同社に接続している3Dプリンターをインターネット経由でユーザーが利用した場合、オーナーが一定の手数料を受け取る仕組みを提供していたが、今日までに産業ユーザーを対象にした3Dプリンティング・サービスビューローに業態転換している。