シンガポールで3Dプリント銃の3Dモデル所有を禁止する法案が提出

シンガポールで3Dプリント銃の3Dモデル所有を禁止する法案が提出された。シンガポール内務省によると、銃、爆発物、武器管理法と名付けられた法案は、3Dプリント銃の製造や所有を禁止するのみならず、3Dプリント銃の3Dモデルの製造と所有も禁止する。違反者には個人で最大5万シンガポールドル(約389万円)、組織で最大10万シンガポールドル(約778万円)の罰金が課せられる。

シンガポール内務省は法案提出の理由を、3Dプリンターによる違法銃火器の製造を未然に防ぎ、社会に対する脅威を取り除くためと説明している。

シンガポールは3Dプリンターの導入に熱心な国として知られているが、これまでに3Dプリンターで銃火器が製造された、または3Dプリント銃が実際に犯罪に使用されたといった事件は報じられていない。

シンガポールでは、市民による銃火器の所有は認められているものの、所有を正当化する理由が必要とされている。また、所有のための免許の取得は難しく、一般的な市民のほとんどは免許を保有していないとされる。

シンガポールはまた、銃火器の規制が非常に厳しいことでも知られている。銃火器の違法所有、密輸入、使用などについては極めて重い罰則が規定されている。さらに、銃火器を実際に発砲すると、対象が人・モノであるかを問わず、死刑が課せられる可能性がある。