SPEE3Dがオーストラリア海軍とメタル3Dプリンティングのパイロットプログラムを開始

オーストラリア・メルボルンに拠点を置くメタル3DプリンターメーカーのSPEE3Dが、オーストラリア海軍とメタル3Dプリンティングのパイロットプログラムを開始した。オーストラリア政府から150万オーストラリアドル(約1億2750万円)の助成金を受けて行われる2年間のプログラムでは、SPEE3Dのメタル3Dプリンター「WarpSPEE3D」を使った各種のRMO(リペア、メンテナンス、オーバーホール)などが行われる。

WarpSPEE3Dは、造形サイズ1 X 1 X 0.7 メートルの造形サイズを持つ大型メタル3Dプリンターで、分速100グラムのスピードでの造形が可能。

SPEE3Dのバイロン・ケネディCEOは、「オーストラリア海軍の共同でこのプログラムを開始できることに興奮しています。陸上および海上で求められるハイクオリティなパーツをオンデマンドで提供することは、オーストラリアの国防にとって極めて画期的なことになるでしょう」とプレスリリースで表明している。

3Dプリンターを軍事的な目的で活用する機運は世界的に高まっている。軍隊の運用では物資の補給が重要だが、各種の物資の製造と備蓄に膨大なコストと物理的リソースが必要になる。3Dプリンターを活用することで物資をオンデマンドで供給することが可能になり、従来のサプライチェーンが不必要になる可能性が高まる。