アドベント・ヘルス・ニコルソン・センターがプロトタイプ・ラブを開設

米フロリダ州に拠点を置く医療研修センターのアドベント・ヘルス・ニコルソン・センターが、プロトタイプ・ラブを開設する。センターでは、術前シミュレーション用臓器モデルの作成や、各種の医療機器のプロトタイプなどの製造が行われる。

アドベント・ヘルス・ニコルソン・センターは、世界最先端の医療研修センターとして知られ、医療界のスペシャリストに最新の医療技術を伝達してきている。今回開設されるプロトタイプ・ラブは、医師、研究者、エンジニアなどの医療界のプロフェッショナルに、最新の医療用アディティブ・マニュファクチャリング技術を伝達する。

アドベント・ヘルス・ニコルソン・センターのジョディ・フェイルズ氏は、「我々のエキスパートチームは、医療のプロフェッショナルに『ナプキンに描かれたスケッチを現実』にすることのお手伝いをすることになるでしょう。プロトタイプを作成し、彼ら自身の手
に現物を見せることで革新的な医療機器の開発が可能になります」とコメントしている。

ラブではストラタシスのオブジェット350シリーズなどの最新の3Dプリンターが設置され、利用者は1000種類以上の素材を使った3Dプリンティングが可能になるとしている。

医療の領域に3Dプリンターを導入する機運は世界的に高まっているが、臓器モデルの作成やプロトタイプの製造などに特化した施設が開設されるのは、今回のケースが世界初になると見られる。