大手プロクシーアドバイザーがストラタシスとデスクトップメタルの合併に反対するよう助言

アメリカの大手プロクシーアドバイザーのインスティチューショナル・シェアホルダー・サービシス(ISS)が、ストラタシスとデスクトップメタルの合併に反対するよう助言し、話題になっている。

アメリカ現地時間の2023年9月20日に発表された助言によると、2023年9月28日に開催が予定されているストラタシスの臨時株主総会でのストラタシスとデスクトップメタルとの合併承認を求める決議は、「3Dプリンターメーカーとしてのストラタシスの株主にとってバリューを生み出すものであるとは思えず」、ストラタシスの株主に対して決議を否認するようアドバイスしている。

ISSはまた、スリーディーシステムズによるストラタシスの買収提案を評価し、「ストラタシスの株主に対してより多くのバリューを提供し」、将来的な株価下落に対する重要なリスクヘッジになるとしている。

プロクシーアドバイザーは議決権行使助言会社と訳され、対象企業の経営を評価し、その結果に基づいて、顧客である機関投資家等に対し、株主総会で提出される議案についての賛否を投資情報として表明することを業務とする会社のこと。議決権行使助言会社がどのような意見を出すかによって、機関投資家の議決権行使が大きく左右される場合もある。