代替肉メーカーでNASDAQ上場のビヨンド・ミートが、代替鶏肉「ビヨンド・チキン」の販売を開始した。ビヨンド・チキンはプラントベースド(植物由来)の代替肉で、見た目も食感も通常の鶏肉のように加工されている。ビヨンド・チキンは、アメリカ各地のレストランなどで供給が開始される。
アメリカでは現在、新型コロナウイルスのパンデミックの影響などにより、鶏肉の需要が拡大している。旺盛な需要を受け、鶏肉の価格が大幅に値上がりしている。ビヨンド・チキンの販売開始により、鶏肉の価格高騰にキャップがかけられると関係者は期待している。
ビヨンド・ミートによると、ビヨンド・チキンはファバ豆とインゲン豆を主原料に製造されていて、通常の鶏肉よりも脂肪分が40%少なく、一食当たり14グラムの植物性たんぱく質を含んでいるという。また、遺伝子組み換え食品、アンチバイオティクス、ホルモン、コルステロールのいずれも含んでいない。
ビヨンド・ミートのチーフ・テクノロジー・オフィサーのダリウシュ・アジャミ氏は、「ビヨンド・チキンの販売により、鶏肉市場に革命を起こします。ビヨンド・チキンは味が良く、栄養価も高い。想定外の食の体験を提供します」とコメントしている。
ビヨンド・ミートは、代替肉の製造に3Dプリンターを使っている。