ロールスロイスが3Dプリンターの活用を強化

イギリスの自動車メーカーでBMW傘下のロールスロイスが3Dプリンターの活用を強化している。関係者によると、ロールスロイスはBMWがドイツのオバーシュライヒシャイムに開設したアディティブ・マニュファクチャリング・センターで、主にメタル3Dプリンターとポリマー3Dプリンターを使い、自社のロールスロイス・ゴースト用プロダクションパーツを製造しているという。

BMWグループのダニエル・シェイファー・プロダクション担当部長は、「アディティブ・マニュファクチャリング技術は開発サイクルの時間を短縮し、自動車の製造時間も短縮します。3Dプリンティングはまた、コンポーネントの製造時間も、高い品質基準を満たしながら削減してくれます。ロールスロイスのチームも、3Dプリンティングのこうしたメリットを十分に活用しています」とコメントしている。

ロールスロイスは、昨年10月にロールスロイス・ゴースト用パーツを初めて3Dプリンターで製造した。製造にはSLA3Dプリンター、マルチジェット・フュージョン3Dプリンター、パウダーベッド・フュージョン3Dプリンターなどが使われた。

自動車業界は、3Dプリンターが長らく利用されてきた業界として知られている。一方、自動車業界では、主に各種パーツの試作品づくりに3Dプリンターが使われてきた。プロダクションパーツの製造に3Dプリンターが使われるのは珍しい。