ブリティッシュ・エアウェイズが航空機用消耗部品を3Dプリンターで製造へ

イギリスのフラッグキャリアのブリティッシュ・エアウェイズが、航空機用消耗部品を3Dプリンターで製造する。発表によると、ブリティッシュ・エアウェイズは世界中の主要空港に3Dプリンターを設置し、トレーテーブル、バゲージコンテナー、フライトデッキスイッチ、シェルなどの消耗部品をオンデマンドで製造するとしている。3Dプリンターの導入により、2050年までにCO2排出量をゼロにするという同社の計画を実現したいとしている。

ブリティッシュ・エアウェイズのリカルド・ヴィダル氏は、「3Dプリンティングは我々を航空業界のイノベーションの最前線に位置づけるための重要な技術です。我々の顧客サービス向上のため、スタートアップ企業やイノベーションパートナーとの協業を強化し、最新技術の導入を図ってゆきます」とコメントしている。

航空機用部品の製造に3Dプリンターを活用する機運は業界的に高まっている。航空機製造大手のエアバスも、大手3Dプリンターメーカーのストラタシスと共同で、ギャラリーの内装用部品などを3Dプリンターで製造している。

ブリティッシュ・エアウェイズはヨーロッパで三位、世界で九位の規模を誇る大手航空会社。全世界169都市に就航し、270機の航空機を運用している。日本にも羽田空港、成田空港、関西国際空港に就航している。