ボーイングが人工衛星用アンテナを3Dプリンターで製造 https://3dprint.com/239651/boeing-creates-the-first-3d-printed-metal-satellite-antenna-saves-on-mass-time-and-costs/

航空宇宙大手のボーイングが、人工衛星用アンテナを3Dプリンターで製造した。同社が人工衛星用アンテナを3Dプリンターで製造したのは同社初となる。

アンテナが搭載されるのは通信用人工衛星のAMOS17。ボーイングによると、当初は製造に3Dプリンターを利用する予定はなかったものの、突然のデザイン変更から3Dプリンターの利用に至ったという。

アンテナの製造には SLMソルーションズのSLM2803Dプリンターと、EOSのM2903Dプリンターが使われた。

AMOS17はイスラエルのスペースコム社の依頼で製造されたもので、今年第二四半期内に打ち上げられる予定。

3Dプリンターの活用について、AMOS17のブライアン・ベーカープログラムマネージャーは、「3Dプリンターは、我々にいくつかの大きなベネフィットをもたらしてくれました。従来であれば複数の部品を組み合褪せて作っていたパーツを、3Dプリンターでシングルパーツとして製造することでアセンブリーとインターフェースの数を削減できました。また、それに伴って試験の回数も減らすことができました。これまではアンテナの製造に二か月から三か月かかっていましたが、わずか一週間で製造できるようになりました。生産数量、時間、そしてコストの削減を同時に実現しています」とコメントしている。