スウェーデンで3Dプリント銃が相次いで摘発 https://www.wired.com/2015/05/3-d-printed-gun-lawsuit-starts-war-arms-control-free-speech/

スウェーデンで3Dプリント銃が相次いで摘発されている。スウェーデン南部の港町マルメで警察による大規模な捜査が行われ、3Dプリントされたハンドガンが押収された。

押収されたハンドガンはチェコ製サブマシンガン「スコーピオン」に類似したもので、銃弾が発射可能な状態にあったという。

捜査ではまた、マルメ市内の駐車場から別の3Dプリント銃も発見、押収している。この銃と押収された別の銃との関連についてはわかっていないという。

押収された銃はマルメ警察内でテストされ、いずれも良好な状態である事が確認され、違法な重火器として認定されたという。いずれの銃もオリジナルの銃を分解して部品を3Dスキャンし、3Dプリントして組み立てられたものと見られている。

スウェーデンの法律では、3Dプリントされた銃の部品を所有することは違法ではないが、部品を組み立てて銃にした時点で違法になる。

3Dプリント銃を巡っては、その取扱いについて世界中で問題になっている。オーストラリアのタスマニア州では3Dプリント銃の3Dモデルを所有することを禁止する法案が審議されるなど、3Dプリント銃を禁止する機運が高まってきている他、アメリカのように3Dプリント銃の製造を個人の権利として認めようとする動きも高まっている。