コーディー・ウィルソン氏が3Dプリント銃の3Dモデル公開問題で米国務省と和解 https://www.computerworld.com/article/2944477/3d-printing/us-state-department-moves-to-block-3d-printed-gun-plans-online.html

世界で初めて3Dプリント銃の実射を成功させたコーディー・ウィルソン氏が、3Dプリント銃の3Dモデル公開問題で米国務省と和解した。

ウィルソン氏は2013年に3Dプリンターを使って銃を作り、実弾を発射することに成功した。同氏は銃の3Dモデルを自らのウェブサイトへアップロードし、公開した。

公開直後から同氏のウェブサイトにアクセスが殺到、数日間で10万回もダウンロードされ、3Dモデルは世界中に拡散した。事態を重く見た米国務省はウィルソン氏に書面で3Dモデルを削除するよう警告していた。それに対し、ウィルソン氏は、国務省の警告は同氏の表現の自由を侵すものだとして裁判所に提訴していた。

今回の和解により、国務省の警告はアメリカ合衆国憲法修正第1条に違反するものとされた。ウィルソン氏は、自ら主催する非営利団体ディフェンス・ディストリビュテッドを通じて、8月にも3Dモデルの公開を再開するとしている。

3Dプリント銃の3Dモデルの取り扱いについては現在世界中で議論が盛んになっているが、日本を含む多くの国では3Dプリント銃の3Dモデルの公開と3Dプリント銃の製造は認められていない。3Dプリンターに詳しいある関係者は、今後アメリカから3Dプリント銃の3Dモデルが拡散する可能性が高いと警告している。