テキサス司法局が刑務所の収監者の入れ歯を3Dプリンターで製造 https://www.3dprintingmedia.network/fda-approves-envisiontecs-e-denture-material-3d-print-removables/

テキサス司法局が、刑務所の収監者の入れ歯を3Dプリンターで製造することとなり、話題になっている。

テキサスの地元紙ヒューストン・クロニクルが報じたところによると、テキサス州内の刑務所の収監者の中で高齢や病気などにより歯を失う者が増加しており、健康管理上の問題になっているという。多くの者が食事を摂れず、流動食などの摂取を余儀なくされているという。

従来型の入れ歯製造工法では、コスト的に負担が大きく時間もかかるため、充分な対応ができないとしている。一方で、3Dプリンターを使うことで、最短数時間で入れ歯を製造することが可能になるという。また、入れ歯製造のために収監者を一時的に刑務所の外へ出す必要もなくなり、安全上も問題ないという。

計画では、各刑務所ごとに3Dスキャナーとデンタル3Dプリンターがそれぞれ一台ずつ設置される。テキサス司法局によると、各刑務所で1日最大10人の入れ歯が製造できるとしている。また、プリンターのコストは5万ドルから10万ドル程度と見積もられている。

3Dプリンターで入れ歯を作る機運は世界的に高まっているが、刑務所の収監者の入れ歯を3Dプリンターで作るのは、このテキサス州のケースが世界初になると見られる。