オーストラリアの大学研究チームが3Dプリンティングの小学校教育への影響についての調査結果を発表 https://www.mn.catholic.edu.au/schools/region-map/central/merewether-st-josephs-primary-school/

オーストラリアのマッカリー大学の研究チームが、3Dプリンティングの小学校教育への影響についての調査結果を発表した。

調査は昨年8月から今年7月まで行われた。調査はオーストラリア教育省の協力のもと、カーリングフォード西小学校、パラマッタ東小学校、オートランド小学校の生徒らを対象に行われた。調査には対象となった小学校の27の教師と500人の生徒が参加した。

対象となった生徒はメーカーエンパイア社の3Dモデリングソフトウェアを使い、24回の授業で同ソフトの使い方や3Dプリンティングの技術を学んだ。授業を受けた生徒の94%が、授業が終了した後も継続して3Dプリンターを利用したいと回答した。

また、授業を担当した教師全員が、今後も別の形で授業に3Dプリンターを取り入れたいと回答した。

研究チームは、「しっかりと構成された、教育学的な裏付けのあるハンズオン教育は、生徒たちにモノづくりをよりよく理解させる基礎になります。21世紀に求められる(3Dプリンティング)技術スキルを確実に学ばせることが可能になるでしょう」と結論している。

3Dプリンターを小中学校の教育プログラムに取り入れる機運は世界的に高まっているが、1年間にわたる本格的な3Dプリンターの教育学的調査が行われるのは、今回のケースが初と見られる。