ビヨンド・ミートに対する集団訴訟が提訴

アメリカの代替肉メーカーのビヨンド・ミートに対する集団訴訟が提訴された。提訴したのはニューヨークを拠点にする弁護士事務所のファルーチ・アンド・ファルーチ。担当弁護士のジェームズ・ウィルソン氏は、2020年5月5日から2022年10月13日の間にビヨンド・ミートの株式を購入して10万ドル以上の損失を負ったすべての株主に対して、集団訴訟に参加するよう呼びかけている。

訴えによると、ビヨンド・ミートは当該期間中に投資家に対して代替肉の製造能力に関する偽りの情報を発信し、投資家を欺いたとしている。特に、代替肉を供給するパートナーとともに製品テストを繰り返し、結果が良好であるかのような情報を発信したとしている。

ビヨンド・ミートの元従業員らによると、ビヨンド・ミートはもともと製造能力に問題を抱えており、実際にパートナー企業から製造計画の達成が困難であると認識されていたとしている。

原告団は、2021年12月9日に大手メキシカンフードチェーンのタコベルがビヨンド・ミートの製造能力を疑問視して同社と計画していた販売テストを中止したという発表を受け、ビヨンド・ミートの株価が前日終値から8%下落したと主張している。