アメリカの代替肉メーカーでNASDAQ上場のビヨンド・ミートの株価が史上最安値を更新している。現地時間の2022年9月19日月曜日、ビヨンド・ミートの株価は前日比で5.6%下落し、17.06ドルで取引を終えた。取引終了時点での同社の時価総額は10億9000万ドル(約1558億7000万円)となっている。
ビヨンド・ミートの株は1株25ドルでIPOした後右肩上がりで値上がりし、2019年7月には234.90ドルまで上昇した。その後徐々に値を下げ始め、2022年9月19日月曜日までに93%下落した。ある市場関係者は、インフレの進行によりアメリカの食料品価格が軒並み上昇しており、ビヨンド・ミートの代替肉が消費者に敬遠されていると指摘している。ビヨンド・ミートの代替肉は、最近では通常の牛ひき肉の二倍近い価格で販売されている。
アメリカの食料品価格は2022年8月時点で対前年同月比で11.40%も上昇しており、1979年5月以降最大となっている。特に家庭で消費される食料品の価格が16.7%も上昇しており、アメリカ人の家計を圧迫している。
ビヨンド・ミートの発表によると、同社の2022年度第二四半期の売上高は1億4700万ドル(約210億2100万円)で、前年同期比で1.6%のマイナスだった。一方、経常収支は9710万ドル(約138億8530万円)の赤字で、前年同期の1960万ドル(約20億280万円)の7倍近くに増加した。