ケロッグが子会社のモーニングスター・ファームズのスピンオフを計画

アメリカの大手食品メーカーでニューヨーク証券取引所上場のケロッグが、子会社の代替肉メーカーのモーニングスター・ファームズのスピンオフを計画していることがわかった。関係者によると、ケロッグは2023年後半までにモーニングスター・ファームズをスピンオフし、株式市場へ公開する。

ケロッグによると、モーニングスター・ファームズの2021年度の売上高は3億4000万ドル(約469億2000万円)で、EBITDA(利子、税、減価償却前利益)は5000万ドル(69億円)となっている。競合企業のビヨンド・ミートの売上高4億6500万ドル(約641億7000万円)よりは少ないものの、利益はしっかりと確保している。なお、ビヨンド・ミートの同期間中の経常収支は1億1300万ドル(約155億9400万円)の赤字となっている。

モーニングスター・ファームズは2017年設立。植物由来原料を使い、ハンバーガー用パティ、チキンナゲット、ホットドッグ、ソーセージ、ミールスターターなどを製造販売している。モーニングスター・ファームズの製品は、大手小売チェーンのターゲットや、オンライン通販大手のAmazonなどで購入出来る。

ある業界関係者は、代替肉市場のマーケットリーダーであるビヨンド・ミートと違い、すでに利益を確保しているモーニングスター・ファームズの上場により、代替肉市場がさらに活性化されると期待する声を寄せている。