エッセンシアムとSPACとの合併契約が白紙撤回

アメリカの3Dプリンティングサービスビューロー大手のエッセンシアムと、SPAC(特別買収目的会社)のアトランティック・コーストラル・アクイジション・コーポレーションとの合併契約が白紙撤回されることになった。両社の発表によると、両社は今年2022年度第一四半期に予定していたNASDAQへの上場を中止し、合併契約そのものを白紙撤回するという。

なお、契約撤回の理由などについては明らかにされていないが、最近のSPAC上場企業の株価低迷などによる上場環境の悪化が背景にあると見られる。

また、両社の合併契約の撤回により、当初予定されていたエッセンシアムによるDLP3Dプリンティングサービスビューローのコライダーの買収計画も撤回される。

アメリカの株式市場ではSPACによる上場が相次ぎ、昨年2021年には604社のSPACが上場を果たしていた。一方、SPACの上場が相次ぐ中、SPACの経営内容や財務体質などに対する疑問を呈する向きが高まっていた。

エッセンシアムは、テキサス州オースティンに拠点を置く3Dプリンティングサービスビューロー。主に産業ユーザーに対して各種の3Dプリンティングサービスを提供している。