スペインのバルセロナにヨーロッパ初の3Dプリンティング・インキュベーターが設立され、話題になっている。
3Dファクトリー・インキュベーターと名付けられた施設は、主に3Dプリンティング関連事業を展開する新興企業やプロジェクトに対し、コンサルティングやマーケティングなどの支援を提供する。600平方メートルの大きさの施設には6種類の3Dプリンターとポストプロセス用デバイスが設置され、入居企業が自由に利用できる。施設にはまた、大規模コワーキングスペース、会議室、プライベートオフィス、ダイニングエリア、オープントレーニングルームなども用意されている。
3Dファクトリー・インキュベーターの支援を受けているLiqアイウェアーのジョセフ・マテオCEOは、「3Dファクトリー・インキュベーターの支援を受けることは、我々にとって信じられない機会となっています。通常ではアクセスできないような3Dプリンターに容易にアクセスでき、技術上のアドバイスを受けることもできます。我々は製品開発に集中でき、最良の結果が得られると信じています」とコメントしている。
3Dファクトリー・インキュベーターでは、今後四年間で100の企業やプロジェクトを支援したいとしている。事業開始から3カ月が経過した現時点で、3Dファクトリー・インキュベーターはすでに20の企業やプロジェクトを支援している。