国際宇宙ステーションに世界初のメタル3Dプリンターが設置

国際宇宙ステーション(ISS)に、世界初のメタル3Dプリンターが設置され話題になっている。

メタル3Dプリンターを設置したのはフランスのメタル3DプリンターメーカーのAddUPと、大手航空機メーカーのエアバス。NASAのNG-20ミッション用のスペースXファルコン9号ロケットに搭載され、国際宇宙ステーションのコロンブス欧州科学モジュール内に搬送された。

国際宇宙ステーションには、これまでにアメリカのNASA発のベンチャー企業「メイド・イン・スペース」が開発した無重力空間用3Dプリンターや、欧州宇宙機関が開発した3Dプリンターなどが設置され、消耗部品の製造などに活用されてきた。今回ISSにメタル3Dプリンターが導入されたことにより、ISS内で製造できるパーツの種類が大幅に増加すると期待されている。

AddUPのテクニカルディレクターのセバスティアン・ディヴロー氏は、「宇宙用メタル3Dプリンターの製造には、AddUPのエンジニアやリサーチャーの不断の努力が要求されました。彼らのアディティブ・マニュファクチャリングプロセスにおける経験、マシンデザインとプログラミング、そしてオペレーション最適化などです。こうした努力の結果、人類史上初の宇宙用メタル3Dプリンターが誕生しました」とコメントしている。