ドイツ現地時間の今週オンラインで開催された世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連展示会のFormnextコネクトで、ドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズが、新型メタル3DプリンターNXGⅦ600シリーズを公開した。
NXGⅦ600シリーズは12基の1000ワットレーザーを搭載したSLS3Dプリンターで、競合製品の最大20倍のスピードで造形することが可能とされる。また、インターフェースも完全に一新され、視覚的デザインで操作性が格段に向上したとしている。
一般的なSLS3Dプリンターはシングルレーザーシステムで、1基のレーザーがメタルパウダーを照射して溶融、造形する。NXGⅦ600シリーズは12基のレーザーが同時に稼働するため、造形スピードが飛躍的に向上する。
SLMソルーションズのサム・オリーリーCOOは、「NXGⅦ600シリーズはインダストリアル・マニュファクチャリングにおける革命です。これまでは、造形スピードがSLS3Dプリンターの致命的な弱点とされてきました。NXGⅦ600シリーズは12キロワットのレーザーパワーを有し、これまでに考えられなかった造形スピードを実現しました。単にアディティブ・マニュファクチャリングの世界で革命を起こしたのみならず、マニュファクチャリングの世界で革命を起こしたのです」と説明している。