プロトラブズがポリプロピレンSLS3Dプリンティングサービスを開始

アメリカの試作品・カスタムパーツ製造サービスビューロー大手のプロトラブズが、ポリプロピレンSLS3Dプリンティングサービスを開始する。本格的なポリプロピレンSLS3Dプリンティングサービスが開始されるのは世界初と見られる。

サービスの対象地域はプロトラブズの北ヨーロッパブランチ。サービスの開始について、プロトラブズの3Dプリンティング・プロダクトマネージャーのアンドレア・ランドニ氏は、「これまでは、ポリプロピレンライクの3Dプリンティングサービスしか利用できませんでした。ポリプロピレンライクのプラスチックは、ポリプロピレンと同一ではなく、耐久性も十分ではありません。このブレークスルーにより、プラスチックの多様性を活用する製品開発のレベルを次の次元に引き上げることが可能になります」とコメントしている。

ポリプロピレンは、プロピレンを重合させた熱可塑性樹脂。汎用樹脂の中で最高の耐熱性を有し、耐薬品性に優れ、吸湿性がないという特徴を持つ。文具、紙幣、自動車部品、包装材料、繊維製品、実験器具など、幅広い用途で使われている。プラスチックとしては、ポリエチレンに次いで世界で二番目に多く使われている。

プロトラブズは1999年設立。ミネソタ州メープルプレーンズに拠点を置くサービスビューロー。アメリカをはじめイギリス、ドイツ、日本でも事業を展開している。プロトラブズはニューヨーク株式市場に上場している。