アメリカ最大のハウスメーカーのD.R.ホートンが、3Dプリンティング建設企業のエイピス・コアに出資し、業務提携を開始したことが現地で話題になっている。両社はすでに南フロリダ地区で進行している住宅コミュニティ建設プロジェクトで協業し、エイピス・コアは住宅の3Dプリントウォールシステムを供給するとしている。
D.R.ホートンはアメリカ最大のハウスメーカーで、20万ドル(約3000万円)から100万ドル(約1億5000万円)程度の販売価格で高品質な住宅の建設と販売を手掛けている。また、一戸建ておよび集合住宅の賃貸物件の建設および販売を行うほか、住宅購入者向けに住宅ローン融資・権原サービス・保険代理サービスなども提供している。同社には、アメリカの伝説的投資家のウォーレン・バフェット率いる投資企業バークシャー・ハザウェイが出資していることで知られている。
D.R.ホートンがエイピス・コアに出資した最大の理由と見られているのがアメリカの建設労働者不足問題だ。アメリカでは現在40万人もの建設労働者が不足しており、住宅建設などの建設プロジェクトに遅延を生じるなどの悪影響を被っているとしている。エイピス・コアの建設3Dプリンターは建設現場で直接稼働させられ、通常は二名のモニタリングスタッフが作業を監視する。エイピス・コアの建設3Dプリンターの導入により、建設労働者の数を大きく削減できると期待されている。