アメリカを代表する博物館のスミソニアン博物館が、展示物の3Dモデルのダウンロードサービスを開始し、話題になっている。
スミソニアン博物館には1億5千点を超えるコレクションが保管されているが、各館内で展示されているものはそのわずか1%に過ぎないという。スミソニアン博物館は「知識の向上と普及」という五年プロジェクトを立ち上げ、その一環として3Dモデルのダウンロードサービスを開始したという。
3Dモデルは博物館のスタッフが3Dスキャナーを使って制作、これまでに124点の3Dモデルがダウンロード可能になっている。3Dモデルには、来場者に人気のライト兄弟の「ライトフライヤー号」や、人類初の音速飛行に成功した「ベルX1」、アポロ11号のニール・アームストロング船長の宇宙服などが含まれているという。
なお、プロジェクトにはCADソフト大手のオートデスクとGoogleがパートナーとして参加している。
スミソニアン博物館は、1848年にイギリス人科学者ジェームズ・スミソンが「知識の向上と普及」を目的に残した委託遺産を基金に作られた。ワシントンDCのナショナルモール内にある11の博物館、美術館、動物園で構成されている。入館料は無料で、毎日世界中から多くの観光客が訪れている。