イタリアのスーパーカーメーカーのランボルギーニが、カーボンの3Dプリンターで自動車用部品を製造したとして話題になっている。
ランボルギーニが製造したのは、同社が2018年にリリースしたSUVのUrusモデルシリーズ用燃料キャップとエアダクト用クリップコンポーネント。いずれもカーボンのDLS3Dプリンターを使って製造した。カーボンのDLS3Dプリンターは光と酸素を使って樹脂を効果させる方式の3Dプリンターで、軽量で耐久性に優れたパーツを作ることができる。
なお、カーボンのDLS3Dプリンターは、同社が独自開発したCLIP(Continuous Liquid Interface Production)技術をベースにしている。
カーボンとのパートナーシップについて、ランボルギーニのチーフ・プロキュアメント・オフィサーのステファン・グラムゼ氏は、「カーボンとパートナーシップを組むことで、耐久性に優れたパーツをよりスマートに、より高速に、より効率的に作ることが可能になります。最終的には、我々の製品をより迅速に市場に投入することが可能になります」とコメントしている。
カーボンは2014年にジョセフ・デシモン、フィリップ・デシモンの二人が設立した。CLIPベースの3Dプリンターは、一般的なSLA方式の3Dプリンターよりも高速で高品質の造形が可能としている。