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ドイツの自動車製造大手のフォルクスワーゲンが、3Dプリンターを活用して製造コストを削減したとして話題になっている。
フォルクスワーゲンは自社のポルトガル工場で、2014年から工作用コンポーネントを3Dプリンターで製造しているが、昨年は1000点のパーツを製造し、16万ドル(約1,760万円)のコストを削減できたという。同社では今年の削減額が20万ドル(約2200万円)になると見込んでいる。
コストの削減とともにパーツ製造にかかる時間も大きく削減されている。従来の外注加工で平均35日かかっていた製造時間が、3Dプリンターの利用によりわずか4日に削減されたという。
同社が利用している3Dプリンターはウルチメーカー3シリーズと2シリーズで、合計7台が稼働している。
コンポーネントの製造の他、フォルクスワーゲンでは同社のGTIシリーズ用完成品パーツを3Dプリンターで製造するとしている。
自動車業界は古くから3Dプリンターを試作品の製造などに活用してきているが、コンポーネントの製造に3Dプリンターを利用するケースは珍しい。フォルクスワーゲンの事例は、3Dプリンターがモノづくりの現場に着実に普及していることを示すものとして注目される。