フロリダ国際大学がアメリカ陸軍工兵隊から320万ドルの研究資金を獲得

フロリダ国際大学がアメリカ陸軍工兵隊から320万ドル(約4億3200万円)の研究資金を獲得したとして話題になっている。研究資金は建設3Dプリンター用ウルトラハイパフォーマンスコンクリート(UHPC)の研究開発に使われる。

アメリカ運輸省によると、アメリカでは2000年頃よりUHPCの販売が開始され、3Dプリント住宅の建設などに使われているという。UHPCは耐久性や耐熱性などが普通のコンクリートよりも優れているものの、高いコストがネックになり普及を妨げているとしている。

アメリカ陸軍は、今年2022年4月に3Dプリント住宅メーカーのICONと共同で、テキサス州フォートブレスに広さ5700平方フィート(約529.5平方メートル)の平屋建てバラックを建設するなどして、積極的に建設3Dプリンターを導入している。

アメリカ陸軍工兵隊(United States Army Corps of Engineers, USACE)は、アメリカ陸軍傘下の機関であり、ダム建設などの土木工事の施行などを行うほか、アメリカ陸軍とアメリカ空軍の軍事施設の建設、連邦政府関連施設の建設、放射能汚染地域の管理などの業務を行っている。