バイオプリンティング市場が2028年までに12億ドル規模へ成長

世界のバイオプリンティング市場が、2028年までに12億ドル(約1800億円)規模へ成長すると予想したレポートが公開された。アメリカの市場調査会社スマーテック・アナリシスが公開したレポート「バイオプリンティング:市場と機会」によると、2022年時点で1億8200万ドル(約273億円)規模と推定される世界のバイオプリンティング市場は今後高成長を続け、2028年までに同規模へ拡大するとしている。

市場の内訳では、バイオプリンティングのアプリケーションとサービスが全体の70%を占め、残りをバイオインクとバイオプリンター本体が分ける形になると予想している。

バイオプリンティングのアプリケーション・サービスとして有望視されるものとして、臨床研究用臓器細胞のバイオプリンティングサービスを挙げている。特に新薬開発のための臨床研究において、従来の動物を使った臨床研究からバイオプリンティングで作成された生細胞を使った臨床研究へのシフトが相当進むとしている。

レポートはまた、再生医療の領域でもバイオプリンターの導入が進むと予想している。特に医療機関においてバイオプリンターの導入が進み、再生医療の拡大を後押しするとしている。