https://www.bbc.com/news/health-47638608
イギリスの医療チームが先天性心疾患を持つ胎児の心臓モデルの3Dプリントに成功し、話題になっている。イギリスの公共放送BBCが報じている。
キングスカレッジ・ロンドンとガイズ・アンド・セントトーマスNHS信託基金の共同医療チームは、母親の胎内にいる胎児の心臓の3Dモデル化に成功した。MRIスキャンデータを基に作られた3Dモデルにより、より正確な心疾患の診断が可能になると期待されている。
チームを率いたレザ・ラザヴィ教授は、「(胎児が母親の体内にいるうちに3Dモデルをつくることで)どのような治療が必要で、またどのような手術を行う必要があるかを事前に知ることができるようになります。両親にもより適切なサポートを提供することが可能になります。そして、なによりも赤ちゃんにとってメリットがあります。生まれた後に適切なタイミングで治療を受けられ、最高の結果を期待することができるからです」とコメントしている。
ラザヴィ教授は、自らの娘が先天性心疾患を抱えて生まれてきたことがこのプロジェクトを立ち上げるきっかけになったとしている。なお、イギリスでは新生児1000人のうち8人が先天性心疾患を抱えて生まれてくるという。