イギリスのフィラメントメーカーがフィラメントの製造を中止

イギリスのフィラメントメーカーがフィラメントの製造を中止したとして話題になっている。

製造を中止したのはイギリスのリジッド・インク社。自社ウェブサイトのブログにフィラメントの製造を永久に停止するとしたコメントを投稿した。競合企業としてオランダのカラーファブやイノフィルを挙げ、競争から撤退することにより、手ごろな価格のフィラメントを安定した品質で市場に供給することに寄与できるとしている。

ある関係者は、原料価格の高騰や供給の不安定が同社の利益を圧縮し、収益を悪化させたと見ている。

リジッド・インクは今後、フィラメント製造業から3Dプリンター教育事業へと事業をシフトする。同社は、3Dプリンティング研究所と名付けた月額制のサブスクリプションサービスを開始し、FDM3Dプリンティングに関する各種のノウハウを提供する。同サービスでは、スライサーの設定方法から、3Dプリンティング後のサーフェスフィニッシュの方法まで、各プロセスにおけるノウハウが提供される。なお、3Dプリンティング研究所のサブスクリプションフィーは月額27ドルになる予定。

リジッド・インクは3Dプリンター愛好家のエド・タイソン氏が設立した。同社設立の理由をタイソン氏は、既存の3Dプリンター用フィラメントの品質に不満を抱いていたからとしていた。