アメリカの航空宇宙・防衛大手のコリンズ・エアロスペースが、アイオワ州デモインにあるアディティブ・マニュファクチャリングセンターを増設する。1400万ドル(約19億400万円)を投じて行われる増設計画は、現存のセンターを9000平方フィート(約836平方メートル)拡張するもので、ドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズが開発したNXGXII600シリーズが設置されるとしている。
コリンズ・エアロスペースのレネー・ベグレー氏は、「今回の拡張により、アディティブ・マニュファクチャリングのキャパシティを劇的に増加させることができます。特に航空機と航空機用エンジンのお客様にパーツなどの提供を迅速に提供することが可能になります。伝統的なマニュファクチャリングに比べ、アディティブ・マニュファクチャリングはコストを削減してくれるのみならず、デリバリーのリードタイムも削減してくれます。また、より軽量なパーツを製造できることから、航空機の燃料消費量を抑え、カーボンエミッションも削減してくれます」とコメントしている。
コリンズ・エアロスペースは2001年設立。ノースカロライナ州シャーロットに拠点を置き、航空機用アビオニクス製品・ITシステムなどを製造している。