ダイマンションがASMを買収

ドイツのポストプロセススタートアップ企業のダイマンション(DyeMansion)が、ポストプロセシングデバイスメーカーのASMを買収した。買収価格や条件などの詳細については明らかにされていない。

ASMの主力シリーズ「VX1」は、メジャーなSLA3DプリンターやSLS3Dプリンターで製造されたパーツのサーフェスフィニッシュを滑らかにするポストプロセシングデバイス。PA12、PA11、TPUといった素材で作られたパーツなどをオートマチックで処理できる。「VX1」は、EOS、Sinterit、フォームラブズ、HP、ストラタシスなどの3Dプリンターに対応している。

ダイマンションのフェリックス・エワルドCEOは、「ダイマンションがASMを買収したことを嬉しく思います。3Dプリンター業界はマーケットを統合し、次のフェーズへ導く強力なプレーヤーを求めています。それこそがダイマンションのミッションです。ASMを買収することで、マーケットとパートナーにそのメッセージを強く示しました」とコメントしている。

ダイマンションは2013年に起業家フェリックス・エワルドとフィリップ・クレーマーが共同で設立した。3Dプリントされたパーツに独自開発したポストプロセスを施し、サーフェス品質や強度を確保する。2015年にはメタル3DプリンターのEOS創業者ハンス・ランガー氏も同社へ出資している。