ニュージーランドの新興系代替肉メーカーのサンフェッド・ミート(Sunfed meats)が事業を停止した。ニュージーランド現地メディアの報道によると、サンフェッド・ミートは現地時間の2024年4月8日に発信したプレスリリースを通じて、運営するすべてのショップの事業停止と、小売店などへのサプライチェーンに対する製品の供給を停止すると発表した。
サンフェッド・ミートのシャマ・スカル・リーCEOも、現地時間の4月8日付けでサンフェッド・ミートのすべてのオペレーションを停止すると自らのフェイスブックとX(旧Twitter)のアカウントで発表した。
サンフェッド・ミートは2015年設立の代替肉メーカーで、主に黄色えんどう豆を原料のした代替肉を製造していた。同社の「チキン・フリー・チキン」は地元ニュージーランドに加えて隣国のオーストラリアでも販売され、一定のリピート客を確保していた。
リーCEOは経営破綻の原因について、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大とそれによるグローバルサプライチェーンの低迷、および昨今の世界的なインフレーションのトレンドによる原料価格や人件費の高騰を挙げている。また、昨今の代替肉メーカーに対するベンチャーキャピタルなどの投資熱についても触れ、「代替肉メーカーのゴールドラッシュは終わりを迎えた」とコメントし、投資家の投資熱の低下が資金調達に影響したとの考えも示した。